ソファベッドとは?特徴やメリット・デメリット、カウチソファとの違いについて詳しく解説!
ソファベッドは、ベッドとしてもソファとしても使えるので、いいものがあれば欲しいインテリアアイテムの一つです。
しかし最近はカウチソファも人気があり、どちらを選択すればよいか迷う人も多いようです。
本記事では、ソファベッドの特徴やメリット・デメリット、カウチソファとの違いについてご紹介します。
「ソファを置くスペースや、使いたいシチュエーションに合うソファベッドはどれなのか?」
「ソファもベッドも持っているけれど、今より広い家に引っ越すので、来客用ベッドとしても使える2つ目のソファが欲しい」
このような悩みを持たれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ソファベッドとは
ソファベッドは「長椅子として座る機能と寝具として就寝する機能を兼ね備えたソファ」の総称です。
ソファベッドとソファの違いについては、明確な定義はありません。本コラムでは、「必要に応じてベッドに転換できるソファ」をソファベッドと称しています。
本記事ではすでにソファやベッドを所有していて、来客の際に役立つセカンドソファの位置付けでソファベッドを購入したい方に向けて、ソファベッドの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
なお、家具の歴史上では、「シェーズロング」「カウチ」「デイベッド」はそれぞれに細かな様式と特色があります。
しかしながら、現在販売されている家具においては、これらの違いが明確ではなくあいまいになっているのが特徴です。
そこで本コラムでは、独自に以下のようにタイプを分けてご紹介します。
- ・ベッド転換時に操作が必要なタイプ
- ・ベッド転換不要でそのまま使えるタイプ
- ・システムソファのパーツとして組み込まれたソファベッド
ベッド転換時に操作が必要なタイプ
まずはベッド転換時に操作が必要なソファベッドタイプをご紹介します。
|ソファを引き出してベッドにする「引き出しタイプ」
ソファの座面を手前に引き出すスタイルです。ホテルのエキストラベッドなどでおなじみのタイプで、手前に引き出すことで使用します。
ソファの前面に2m前後のスペースが必要ですので、周囲の状況を踏まえて設置しなければなりません。
|背もたれを倒してベッドにする「リクライニングタイプ」
背もたれ部分のリクライニング機能を利用し、ベッドに転換するタイプです。
多くの場合ソファの後ろにまわり込んで、転換作業をするのでソファベッドの背面に少なくとも50cm以上のスペースが必要になります。
ベッド転換不要でそのまま使えるタイプ
次に転換不要のソファベッドの種類についてご紹介します。
代表的なものに、シェーズロングタイプとアイランドタイプがあります。
|シェーズロングタイプ
シェーズロングは、「足を伸ばして座る寝椅子」が起源でありカウチとも呼ばれています。
上の画像のように、座面の片側に低めのヘッドレストや背もたれがついています。反対側はオープンになっているのも特徴です。
|アイランドタイプ
アイランドタイプとは背もたれやアームを設けずに、ベンチのようにフラットなタイプのソファベッドのことです。
デイベッドとも呼ばれているように、昼寝用のベッドとして使われてきました。
壁から離れた場所にレイアウトをして、好きな方向で腰掛けたり寝そべったり、昼寝をしたりと形態がシンプルなだけにマルチな使い方が可能です。
ホームパーティーなどで親しい間柄の人たちとコミュニケーションを図りたい状況でも重宝します。
システムソファのパーツとして組み込まれたソファベッド
近年のソファベッドは、「座る」「寝る」という本来の役割に加えて、以下のような機能も加わり「多機能化」が進んでいます。
- ・足を伸ばす
- ・横になってくつろぐ
- ・背もたれのリクライニング
多機能化の傾向は、ソファベッドに限らずソファ全体に言えることです。
従来ソファは、商談や接客の際に、腰掛けて使う長椅子として認識されてきました。
またソファベッドは、転換操作によってベッドに転換するソファの一種でした。
ところが現在では、ソファ自体が「システムソファ」としてさまざまなタイプのソファパーツを自由に組み合わせることが可能です。
居住空間やライフスタイルに合わせてカスタマイズする楽しさが最大の魅力でしょう。
一つの商品ラインナップ、デザインコンセプト内で以下のようにタイプの異なるソファをそろえることができます。
- ・カウチソファ
- ・コーナーソファ
- ・3シーター
- ・パーソナルソファ
- ・オットマン
- ・アイランドソファ
- ・デイベッド
- ・ソファベッドなど
なかには、B&B Italia(ビー・アンド・ビーイタリア)のSAKé(サケ)シリーズのように、ソファだけでなく、ベッドも同じデザインラインで発表しているメーカーもあるほどです。
「ソファとベッドを組み合わせて使いたい」というニーズを踏まえ、今後もソファベッドを含むソファの多機能化は進んでいくと予想されます。
カウチソファとシェーズロング・ソファベッドとの違い
最近人気のカウチソファと、シェーズロングタイプのソファベッドは「ソファの片側に低めの背もたれとヘッドレストがついている」という構成要素は共通しています。
違いはどこにあるのでしょうか?
なお、コラム冒頭にも書きましたが「シェーズロング」「カウチ」「デイベッド」などの家具の呼称につきましては、あいまいな点が多いのが実情です。
カウチソファは3シーターの片側に長椅子部分を組み込んだL型が一般的
本来、カウチソファには、片側に足を伸ばせる部分のついたL型と通常のI型があります。
ただ、実際に現在日本で市販されているカウチソファはL型タイプが中心です。
そこで本コラムではカウチソファをL型ソファとして説明しています。
カウチソファとソファの違いにつきましては、下記コラムにて詳しくご紹介しています。
>>カウチとソファの違いは?カウチソファの魅力や選び方を解説
シェーズロングソファベッドはI型でシングルサイズマットレスに近いサイズ
シェーズロングソファベッドはI型で、座面がシングルサイズのマットレス程度のサイズ(97cm×195cm)があり、大人一人が無理なく眠れるサイズに近いものです。
I型のシェーズロングタイプのなかには座面サイズが小さいものもありますので、注意しましょう。
【タイプ別】ソファベッドのメリット・デメリット
ソファベッドのメリットとデメリットをタイプごとにまとめました。
転換時に操作が必要なタイプのメリット・デメリット
まずは転換時に操作が必要なソファベッドのメリットとデメリットについてです。
|メリット
「引き出しタイプ」のメリットは、場所を取らないことです。
壁際に置いて、ソファの手前にベッドを転換したときのスペースを確保できれば使用できます。
狭い部屋、家具が多くてスペースがない場合に役立ちますね。
「リクライニングタイプ」のメリットは、引き出しタイプに比べて、転換操作が簡単な点です。
|デメリット
「引き出しタイプ」のデメリットは転換作業の際に、中腰になってマットレスを引っ張り出す必要があるため手間と時間がかかることです。
引き出した後で、ベッドメイキングも必要なので、普段使いのベッドとして活用するには不向きな場合も多いでしょう。
「リクライニングタイプ」のデメリットは、転換操作の際に背もたれを倒すため、あらかじめベッドを壁から離してレイアウトしないといけない点です。
また、ベッドとして使うときに、ちょうど背中の部分にマットレスの継ぎ目があるので、ベッドパッドなどを敷かないと気になる場合もあります。
転換時に操作が不要なタイプのメリット・デメリット
続いて、転換時に操作が不要なシェーズロングやアイランドタイプのメリット・デメリットをご紹介します。
|メリット
「シェーズロングタイプ」「アイランドタイプ」に共通するメリットは、ベッドリネンをセットしたらすぐにベッドとして使える点です。
また「アイランドタイプ」は、背もたれもヘッドレストもないシンプルな形状で、多方向に思い思いに座れる点もメリットです。
|デメリット
「シェーズロングタイプ」「アイランドタイプ」に共通するデメリットは、転換操作が必要なタイプと比較すると場所を取ることです。
特に、2台目のソファとして検討する際には、ベッド一台分のスペースがなければ、設置が難しく専門家と相談をする必要があります。
ソファベッドの選び方
次にソファベッドの選び方について簡潔にご紹介します。
選び方のポイント
ソファベッドの選び方については、すでに「高級ソファベッド特集!上質空間にふさわしいおすすめ商品10選」という記事のなかでまとめましたので、ご覧いただければと思います。
なお要点のみ簡潔にお伝えすると以下の5点がポイントとなります。
- ・使用状況にマッチしたタイプのソファベッドを選んでいるか
- ・ベッドとして使用する場合に、設定スペースに適正なサイズか
- ・ソファからベッドに簡単に転換できるか
- ・寝心地・座り心地は快適か
- ・インテリアにマッチしているか
ぜひ、これらを意識して室内空間に最適なソファベッドを選んでみてください。
家具リースシステムを活用して、高級ソファベッドを試してみる
近年は、大きな家具をいきなり購入するのではなくて、あえてリースという入手方法を選ぶ人も増えています。
上質なソファベッドは一生付き合える家具の一つ。
特に現在賃貸住宅で暮らしている場合など、中途半端なものを間に合わせで購入するよりも、専門スタッフが提案するソファベッドをリースで入手するのは賢明な選択です。
なおMAYSではリース/レンタルサービスをご提供しており、契約終了後に買い取りも可能です。
私たちにできるSDGsへの取り組みであるという点も含めて、おすすめいたします。
【シチュエーション別】おすすめのソファベッド
ソファベッドを使う空間の広さ、使い方、ほかの家具とのバランスを考えて、シチュエーションに合うタイプのソファベッドを選びましょう。
ホームパーティーを楽しむならアイランドタイプ
ホームパーティーを楽しみたいときに活躍するのが、アイランドタイプのソファベッドです。多方向から使える特徴を活かして、壁から離れた場所にレイアウトしましょう。
また、アイランドタイプのソファベッドは、LDKの間仕切りとしてもレイアウトできる点が魅力です。どの方向からでも使えるのでコミュニケーションをさえぎることがありません。
なお、シンプルなデザインのアイランドタイプは手持ちのソファとのコーディネートを楽しむセカンドソファとしてもおすすめです。
シアタールームで音楽を楽しむなら遊び心あふれるリクライニングタイプ
リクライニングタイプには、さまざまな転換スタイルのソファベッドがあります。
シアタールームでのんびりくつろぐときには、気分によって簡単にベッドに転換できるリクライニングタイプがおすすめです。
ゲスト用でベッドとしての機能を重視するなら引き出しタイプ
「親族が定期的に滞在する」「海外から知人が遊びにくる」など、ゲストを招いて機能性も重視するなら、引き出しタイプのソファベッドがおすすめです。
引き出しタイプのソファベッドであれば、コイルスプリングのマットレスなどしっかりとしたマットレスを採用しており快適な睡眠をサポートしてくれます。
ゲスト用ですぐに転換できるのはリクライニングタイプ
リクライニングタイプのソファベッドは、ワンタッチでベッドに転換できるものが主流となっています。
急な宿泊客が多い人にうってつけのソファベッドです。なお、ベッドへ転換するためにはソファベッドの背面に約50cmのスペースが必要です。
オーセンティックなゲストルームにマッチするタイプから、モダンなものまでさまざまなタイプが選べます。
オーセンティックな仕事場でパーソナルソファとして使うなら引き出しタイプ
「コンパクトな仕事場に、いざとなったら簡易ベッドとして使えるアームチェアが欲しい」
このような方におすすめしたいのが、シングルサイズの引き出し式ソファベッドです。
普段はリフレッシュ用のアームチェアとして使い、必要なときに引き出して簡易ベッドとして使います。
クールモダンな仕事場で汎用性を重視するならアイランドタイプ
クールモダンな空間にしっくりおさまるソファベッドといえば、変換操作不要のアイランドタイプです。
背もたれやアームがないシンプルなデザインであるだけに、無駄のないフォルムの美しさが際立ちます。
上の画像のようにシンプルな空間に置くだけで印象的な空間にまとまります。
クールモダンなワークスペース・エントランスホール・リビングルームなどさまざまな空間で存在感が引き立つソファベッド。
上の画像のデイベッドは、1925年に発売されたアイリーン・グレイデザインの名作です。
コートや荷物を置くのにも便利な、汎用性のあるソファベッドです。
窓辺にNOOKを作るならシェーズロングタイプ
NOOK(ヌック)とは、こじんまりとした隠れ家のようなスペースのことです。
欧米では、窓辺・コーナー・リビングの一角にNOOKと呼ばれる居心地のよい個室を設けることがあります。
画像のようにカウチタイプのソファベッドを窓辺にレイアウトすると、居心地のよいくつろぎ空間を作れるでしょう。
将来の住み替えを見据えるなら拡張性のあるシステムソファタイプ
将来マイホームを検討している場合は、2シーター・3シーター・シェーズロングなどさまざまなパーツを組み合わせることができるシステムソファがおすすめです。
暮らしや住まいのあり方に合わせてカスタマイズできるシステムソファは、現代におけるソファの主流とも言われています。
ソファベッド選びに迷ったらインテリアコーディネートの実績豊富なMAYSへ
インテリアには、そこに住む人の個性やその人らしさがにじみ出てくるものです。
長く愛用したいお気に入りの家具のなかに、新しい家具を迎えるとき、あるいは新居への引っ越しで家具のレイアウトを見直すときには、ぜひ実績豊富なMAYSにご相談ください。
MAYSは、上質なインテリアによってお客様に1ランク上のライフスタイルを提供するインテリアコーディネート、高級家具リースサービスの企業です。
1988年の創業以来、港区エリアを中心に、年間約1,000件のインテリアのご相談を承っております。
お客様のライフスタイルやご要望を踏まえて、家具・インテリアの商品知識のご提供、コーディネートプランの作成、各種家具搬入までトータルサポートいたします。
「インテリアを見直したい」「暮らし方に合ったインテリアを検討したい」とお考えでしたら、ぜひMAYSにご相談ください。
文・藤江 薫(二級建築士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター)
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