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エーディコア・ディバイスがこだわる“普遍的かつどこにもない“ものづくりの本質

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  • d 2022.01.07

時代を彩る、時代を象徴するデザイン。流行の激しい洗礼を受ける家具業界において、エーディコア・ディバイズは創業以来息の長いプロダクトを発表し続ける非常にユニークな存在です。
「どこにでもありそうで、どこにもない」エーディコア・ディバイズ流ものづくりについて、
株式会社エーディコア・ディバイズ代表取締役社長でありクリエイティブ・ディレクターとして
第一線でご活躍されている瀬戸 昇様にお話を伺いました。(構成/小林暢世)

 

■エーディコア・ディバイズのものづくりのセオリーに、時代が追いついてきた

 

――エーディコア・ディバイズのプロダクトデザインは、インテリアコーディネーターたちにとってもお客さまにご提案しやすいブランドの一つです。どのプロダクトも、日本の生活シーンに馴染みやすく、扱いやすいですし、なんといってもデザインの飽きがこないのが特徴です。

瀬戸様:ありがとうございます。1985年に創業した際に「21世紀まで作り続けられるデザイン」というコンセプトを掲げました。当時はバブル期の真っ只中、めまぐるしく変化するトレンドに大量消費するという時代でした。そんな中で永く使ってもらうためのものづくり、というエーディコア・ディバイズのコンセプトは一風変わったものに映ったかもしれませんが、この姿勢は創業以来一貫しています。

目指しているのは、時代が変わってもトレンドが変わっても支持されるデザイン。それが「廃盤商品を作らない」というスタンスにつながっています。

おかげさまで創業当初から発売している製品は、全て現役のラインナップとしてお買い求めいただけます。

製品一覧のINDEXカタログを見ていただくと、今まで発表してきた全てのプロダクトがずらりと並んでいます。時を超えてカラーバリエーションなどの多少の変化はあっても、全てのプロダクトが現役であり、メンテナンスにもすぐ対応できるんですよ。

――お客様にとっては「いつまでも使っていける普遍的な製品」ですねエーディコア・ディバイズのものづくりには、社名の通り一本芯の通った「コア」を感じます。ものづくりを支える核となるものとは何でしょうか。

瀬戸様:デザインを生み出す方法は様々なやり方があると思いますが、クリエイティブ・ディレクターとして意識しているのは、世の中で起きている様々な事象やものの考え方を興味深く観察し、アイデアの引き出しに入れておくことです。

特にデザインというのは、流行りがありますので、現在世の中でこういう流れがあるから数年後にこういう価値観や需要が生まれてくるだろう・・ということを、引き出しの中から自分なりに思考し組み立ててデザインしています。

アメリカ西海岸のカリフォルニアスタイルをイメージしてスタートした「A-mode:エーモード」も、まさに世の中の流れを見て試行錯誤の上に生まれた製品で、ちょうど日本のインテリアトレンドに乗ったデザインシリーズです。

そして、人々の暮らしのちょっと先を意識した商品開発を行いながらも、私たちのものづくりの根底に流れているのは、普遍的な価値観です。たとえば、資源を無駄にしない、ものを大事に使う、といった価値観は、昔から日本ではオーソドックスとされてきた価値観です。

資源を大事に生かす、という姿勢は、弊社のプロダクトは在庫を持たないという、独特な生産体制にも現れています。

通常、家具はあらかじめ生産ロットの中で在庫が生まれ、そのための倉庫があるものですが、弊社は基本的に受注をいただいてから生産に入ります。生産拠点は国内にあるので、必要な分だけを生産し、過剰な在庫を持たずに済むんです。

意識しているのは製品づくりだけでなく、カタログづくりも。

従来の分厚い紙の総合カタログは廃止し、全プロダクトが掲載されたINDEXカタログからネットの詳細を見ていただけるように工夫しています。

こういう企業姿勢って、戦後から続いていた大量生産大量消費社会の中ではちょっと考えられなかったことですよね。でも、弊社は永く使える価値のあるプロダクトを作る、必要とする分だけを無駄なく作ることを意識してずっとやってきました。

――それはまさに、今世界で注目されている「持続可能な開発目標(SDGs)」の目指す価値観に繋がっていますね。

瀬戸様:そうなんです。それに、廃盤のないプロダクトを作り続けていることは、工場の職人たちにとっても愛着のある製品にもなります。現場からも「他社製品のプロダクトと比べて、弊社のものづくりは設計段階から何度も現地での打ち合わせを重ねて大変であるものの、長く作り続けているから思い入れが強い」という話を聞くと、創業以来の弊社のものづくりのポリシーは間違いのないものであったと自信を持っています。

 

■自分達でとことんおもしろがって「ものづくり」に向き合う

――お話を伺えば伺うほど、エーディコア・ディバイズのものづくりの姿勢は芯が通っていると感じます。企業としての発信スタイルも「作り手」としての考え方や提案が盛り沢山でユニークだなぁと感じています。しかもその発信は瀬戸社長自らも加わって発信されているんですよね。トップ自らがこうした発信をするのは他社にはない姿勢ですよね。

瀬戸様:実は、写真も自分でこだわって撮影しているんですよ。プロダクトのカタログ写真もプロのカメラマンが撮影したものと、自分が撮影したもの半々といったところです。

――それはビックリです!プロダクトデザインだけでなく、それらを発信することもご自分たちでトライされていらっしゃるんですね。

瀬戸様:弊社は基本的に「自分達でつくる」ということに強いこだわりを持っていまして。

例えば、弊社の「A-mode:エーモード」はカリフォルスタイルですので、アメリカ西海岸での撮影も自分が行って撮影に参加しますし、お客様をお連れしたツアーも企画から関わって行き先の選定やしおりづくりも自分達が行います。

もちろんプロに任せしなくてはならないところはお任せするのですが、できる限り自分達が発信するものは自分達がタッチする、というスタイルでやっています。それは、もちろんコスト的な理由もありますが、何より直接関与することで意思決定のスピードが速くなります。そして、ものづくりを人任せにしないのがエーディコア・ディバイズらしいところですね。

これはプロダクトを作る段階でも同様で、設計段階から現地の工場に頻繁にいき、現場スタッフに直接指示をして試行錯誤を重ねます。他社さんだとデザイナーが出来上がってきた試作製品を送ってもらって、メールなどで指示を飛ばして修正して、というやり方をするケースが多い中、弊社は現地に飛んで担当者と直接打ち合わせながらものづくりを進めています。デザイナーと作り手の距離が近いんですね。

何でも自分達で作り上げるので大変ですが、そっちの方が間違い無いですし、何よりおもしろいんです。

 

■今、世界が変わっていく中でお客様に伝えたいエーディコア・ディバイズのものづくり

――2020年、世界はコロナ禍で一変しました。その中でエーディコア・ディバイズはいち早く抗菌仕様のプロダクトが標準対応になるなど、世の中に先駆けて変化に対応しているものづくりを実践されていらっしゃいますね。

瀬戸様:元々は2000年代初頭にアジア諸地域で流行したSARSの際に、抗菌というアイデアは準備していました。日本では爆発的な流行がなく終息してしまったという経緯からその時は世には出ませんでしたが、当時のこのアイデアがあったからこそコロナ禍が起きた際にすばやく対応できたんです。

もちろん我々のことですから、抗菌もシャーレで培養して自分達で実験し検証しています。特にウィルスは目に見えないからこそ、エーディコア・ディバイズとして納得のいくものをお客様にご提供したいと考えています。

――さすが、納得するまでとことんこだわるエーディコア・ディバイズですね。コロナ禍において、住まい方や生活のあり方が変わり、それに伴い家具の需要も変わってきているように思います。どのような変化を感じていらっしゃいますか。

瀬戸様:コロナ禍で変わってきているのは、パーソナルな空間づくりですね。商品としては、人との距離感を意識した、パーソナルチェアがよく売れています。

弊社は元々公共施設やホテルなどのパブリック向けの製品を作っておりますので、このコロナ禍で受けた影響を感じています。人が集まる場所のために作っていた製品が、そもそも人が集まれなくなってしまったわけですから。

だからこそ、ものづくりには妥協したくないですね。弊社の製品は、メンテナンスをしながら長期にわたって使用でき、また国内の工場で作られているので生産者との距離が近く、確かな品質をお客様にお届けすることができます。

エーディコア・ディバイズのプロダクトを気に入ってくださるお客様には、こうした弊社のものづくりへの想いや取り組みをご理解いただいた上で、愛着を持って永く使っていただきたいなあと思っています。

 

インタビュー:株式会社エーディコア・ディバイズ 代表取締役社長

クリエイティブ・ディレクター 瀬戸 昇様

 

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