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「こうありたい」を形にかえる
Time & Styleのこだわり空間コーディネート

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「こうありたい」を形にかえる<br>Time & Styleのこだわり空間コーディネートのアイキャッチ画像

コロナ禍によってそれまでの社会のあり方が大きく変わった2020年。スタイリッシュな中にも温もりと普遍性を感じさせるインテリアブランドTime & Styleでは、南青山のショールームを改装し、より多目的な空間を楽しむTime & Style Atmosphereを2020年12月4日よりスタートさせました。
今回は広報 駒形様、コントラクトデザイン リーダー 田村様、コントラクトデザイン 伊奈様にお時間をいただき、新たに生まれ変わったAtmosphereでの取り組みや、Time & Style流ものづくりについてお話を伺いました。(構成/小林暢世)

ピンチをチャンスに変える、新しい空間“Atmosphere”

――このたびはTime & Style Atmosphereのオープン、誠におめでとうございます。日本の家具ブランドのショールームとしては大変個性的な内装や、大きなサイズの家具で非常にインパクトがありますね。しかもこれだけ大きな家具が入っているのに、とても広々とした空間に感じられますね。

Time & Style  広報 駒形様:
このビルは地下1Fから地上3Fまであります。改装前は1Fがショールーム、2Fと3Fを弊社のオフィスとして活用していました。今回の改装では全フロアをお客様にご利用いただけるように手を加えました。

Atmosphereとは日本語で言うと「雰囲気」「空気」といった意味があります。弊社が大切にしているのは、空間の心地よい空気感や雰囲気。各階の天井はさほど高くはないのですが、奥行きが広い構造をいかして大きなリビング空間やダイニング空間をゆるやかにしつらい、家具サイズを感じさせないゆったりとした空間を演出しています。また、照明や盆栽、セレクトされた小物をこの空間の中で控えめにコーディネートすることで、ただ「家具が置かれているという空間」ではない、温かみのある落ち着いた空間を作り上げています。

弊社の特徴的なチャコールグレー色の家具テイストにあわせて、壁や天井を深みのあるグレーの左官仕上げにしているので、最初に入ったときに少し薄暗く感じられるかもしれませんね。しかし、この中にしばらくいると、照明の温かみや外からの光の明るさ、お向かいの根津美術館の生い茂った木々が鮮やかに感じられるんですよ。この不思議な体感を味わっていただきたいです。まずはこの空間の中に身を置いていただいて、Time & Styleの世界観、空気感に触れて感じていただければと思っています。

――コロナ禍の真っ只中のオープンということで、大変なチャレンジだったかと思いますが、Atmosphereに改装したきっかけとは何だったのでしょうか。

駒形様: 実は、Atmosphereへの改装はコロナの環境で自粛状態が続いたことから生まれたアイデアなんです。といいますのは、弊社のショールームは商業施設や百貨店のテナントが主で、今年の春の緊急自粛期間中は休業を余儀なくされました。もちろんオンラインなどで製品を観ていただくことは可能だったのですが、やはりTime & Styleの世界観をお伝えするには、体験できるスペースが必要だなということを痛感しておりまして、そこからビル全体を使ってギャラリーのようなショールームスペースを作るというアイデアを形にしていきました。コロナがなければ、Atmosphereという形では存在して無かったとも言えますね。

Time & Style コントラクトデザイン 伊奈様:ここが以前普通のオフィス空間で、スタッフの机が並んでいた部屋だったとは・・ちょっと想像しにくいですよね。
壁や天井の色にしても、何パターンものテストを重ねてこの色や質感にたどり着いています。
今後は、ギャラリーや演奏会など、お客様に楽しんでいただける場をこの空間で作りたいと考えています。

――まさか、コロナ禍の中でもお客様に体感していただくためにこのAtmosphereを作ったとは!コロナウイルス感染症拡大による影響は、今後御社の商品開発にどのような影響が出てくるとお考えでしょうか。

Time & Style コントラクトデザイン リーダー 田村様:
今年は「ステイホーム」という言葉をよく聞きましたが、家にいる時間が長くなったことで、しっかりした家具を買い求める方が増えてきています。
弊社は、家具とは使い勝手がよく長く世代を超えて使える道具、と考えているんですね。弊社の素材にこだわる姿勢、生産地にこだわる姿勢、デザインや技術にこだわる姿勢、使い勝手にこだわる姿勢、といったことがコロナ禍の中でもお客様に評価いただけているのではと思います。今後も様々な方面からのインプットを経て商品作りに生かしていきたいと思っています。

――Atmosphereに展示されている家具は、今回新たなパートナーシップを結んだBoffi | De Padovaとの共同開発商品がメインと伺っています。

駒形様: Boffi | De Padova とは、イタリアのキッチンの最高峰ブランドであるBoffiとインテリアプロダクトとして名高いDe Padovaから成るトップブランドです。弊社は2017年にオランダにアムステルダム店をオープンし、ヨーロッパ市場に進出していった中で、2019年のストックホルム国際家具見本市での出会いがきっかけでBoffi | De Padovaとパートナーシップを結びました。両社の共同開発によって生まれたのが全17アイテムで構成された家具コレクション「Time & Style ēdition」。イタリアのトップブランドが持つ、長い歴史の中で培われたデザインに対する感性と、日本の職人たちの技術と美意識が融合してできたブランドは、まさに時代を超え、国を超えた普遍的な世界観をまとっています。

Time & Style ēditionは世界各地のBoffi | De Padovaショールームでも展示されており、弊社のデザインが世界中で目にできるようになっているんです。もちろんサイズも、グローバルな展開に合わせて用意をしています。

「なければ作る」Time & Style流ものづくり

――Atmosphereのエピソードひとつお伺いしても、「こういう場にはこういうものが欲しい」、という空間へのこだわりをとても強く感じられます。Time & Styleのこれまでの歩みの中にも、こうした空間へのこだわりが強くかかわっているのでしょうか。

駒形様: たしかに、「ここの空間にこういうものが欲しい!」と思っても、無ければ、自分たちで作ってしまおう、というのが弊社のこだわりでもあり強みでもありますね。
Time & Styleでは家具だけではなく、食器なども商品企画して製作しています。

ただ、Time & Styleはもともとはものづくりのメーカーではなく、セレクトショップからのスタートだったんです。さまざまなメーカーから良いなと思う家具や小物を仕入れて販売していましたが、自分たちの目指す空間に合う家具が世の中にない・・。だったら作ってしまおう!と。2008年には家具の街で有名な北海道・東川町に自社工場を構えることになりました。

田村様:ものづくりの土台がなかったからこそ、職人さんたちに学ばせてもらいながら良いものを組み合わせて一緒に作り上げる、というスタイルが弊社のものづくりのスタイルでもあります。自社工場の他にも全国の職人さんと提携して、産地やその職人さんの技術を生かした製品を一緒に作るんですね。ちなみに弊社の箱物家具やソファのデザインの中に真鍮製の脚部が特徴的なものがありますが、富山県高岡市の鋳物づくりの職人さんと一緒に作っています。

――Time & Styleの家具や小物にいたるまで、ものづくりやデザインに対する細部までのこだわりを感じます。商品企画から商品化までの間でどういったことに意識しているのでしょうか。

田村様:弊社代表の吉田は「三方よし」という言葉をよく使います。買い手としてのお客様、作り手としての工場や協力してくださる全国の職人さん、そして買い手と作り手を結ぶTime & Styleの三方がそれぞれハッピーになることを大切にしているんですね。

また、Time & Styleのデザインで大切にしていることは、デザインもさることながら素材の手触りや質感。触って心地が良いもの、という感覚的なところをデザインに落とし込んでいます。例えばテーブルの天板をなでてみて感じる木のぬくもりや質感を、研磨の仕方や仕上げの塗装で表現したり、テーブルの角を取り丸みをつけるデザインを採用して体がぶつかっても痛くないような設計にしたり。シャープでエッジの効いたデザインながら、使い手がやさしいぬくもりを感じられるものづくりを目指しています。

――他ブランドとの差別化をどのように商品に反映しているのでしょうか。

田村様:スタイリッシュでモダンな家具、というと他にもブランドは沢山あります。しかし、国内に自社の工場があって、全国の職人さんと一緒にものづくりをされているかとなるとなかなか無いんですね。その点、Time & Styleはショールームで頂いたお客様の声を製品作りに反映し、職人さんの技術を取り入れて自社の工場で試行錯誤を繰り返しながら使い勝手にこだわったものづくりを行っているブランドです。

――Time & Styleの空間づくりに対するコンセプトや世界観は、お客様にも非常に好評です。特に人気の高い商品はありますか。

伊奈様: お客様から特に人気があるのは、キャビネットです。伝統的な指物家具の技術を生かしたつくりや、すっきりとした無駄のないデザインは他社にはない製品のひとつです。

――Time & Styleの魅力やアピールポイントを教えてください。

伊奈様:できるだけ実際にこの空間に身を置いて、私たちTime & Styleの空気感や雰囲気をぜひ体感していただければと思います。Time & Styleというと家具というイメージが強いと思いますが、Time & Styleではライフスタイル空間をトータルコーディネートするための小物やアート、グリーンもご提案できます。理想の住まい方を形にする、空間を心地よく過ごすためのアイデアを探している方にいらしていただきたいですね。

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Time & Style Atmosphere
107-0062 東京都港区南青山4-27-15
Access:東京メトロ 表参道駅 A4/A5出口 徒歩7分
Tel 03-5464-3205
営業時間 11:00-19:00
水曜定休
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03-5402-4600

9:10-17:30 (平日)