絵画ライトでギャラリー気分に!照明が魅せるアートの引き立て方とは
絵画を美しく見せる上で、作品を照らす照明の光は非常に重要な要素です。
しかし、張り切ってライトを準備しても、光が弱かったり使い勝手が悪かったりすると、
せっかくの絵画の印象が台無しになりかねません。
そこで本記事では、アートを引き立てる絵画用ライトの魅力や種類、選び方などをご紹介します。
絵画の魅力を最大限に引き出し、お気に入りの空間で豊かに過ごしましょう。
目次
おしゃれな部屋づくりに必須!絵画をライトで照らす魅力
絵画用ライトは、以下のように絵画をより美しく演出するインテリアです。
- 作品が映える
- アートだけでなくインテリア全体を一段と引き立てる
それぞれ具体的に見ていきましょう。
作品が映える
絵画用ライトの大きな魅力は、光を当てることで作品がより美しく見える点です。
照明は絵画の印象を左右するインテリアであり、正しく光を当てることで絵画の色や質感が引き立ち、作品本来の美しさを余すことなく感じられるようになります。
作品をうまく映えさせる上では、光の角度や強さ、光色(光の色味)選びが重要です。
クール系や風景画には、昼光色がおすすめです。
あたたかみのある絵や抽象画には、電球色を選ぶと絵画がよりきれいに見えます。
光の強さや角度を調整できる場合は、強い光で絵画をピンポイントで照らし、空間のアクセントにするのもよいでしょう。
また、自然光では対応しきれない時間帯に同様の鮮明さで鑑賞できるのも絵画用ライトの魅力です。
絵画をどの時間でも楽しみたい場合は、絵画用ライトをぜひ取り入れてみてください。
アートだけでなくインテリア全体を一段と引き立てる
インテリア全体を一段と引き立て、空間をおしゃれに演出できるのも絵画用ライトの魅力です。
照明は色味や明暗の表現が多彩なため、アートの趣をより豊かに演出できます。
照明を使ってアートの見せ方にこだわることで、空間全体がホテルのような高級感や落ち着いた雰囲気に洗練されます。
例えば、ウォールランプや間接照明のような柔らかい光を放つ照明を取り入れると、絵画を包み込むように照らすことで、高級感や落ち着きを効果的に演出できるでしょう。
さらに照明のデザインにこだわると、アートとの相乗効果でより洗練された印象になります。
空間に心地よさや奥行きを与え、インテリア全体を一段とおしゃれに引き立てるのは絵画用ライトならではの魅力です。
絵画を引き立てるおすすめのライトの種類
一口にライトといっても以下のようにさまざまな特徴があり、どのタイプを選ぶのかでアートの見せ方が大きく変わります。
- スポットライト
- ダウンライト
- ウォールランプ
- ナイトライトや間接照明
それぞれのライトの特徴と、ライトが絵画を照らす際にもたらす演出効果について見ていきましょう。
スポットライト
スポットライトはピンポイントで絵画を照らせるため、絵画を引き立てるのに最適です。
挟角や広角など照射範囲を調整できるタイプから調光・調色が可能な照明まで、機能性に優れたものが多くあり、絵画にさまざまな陰影を与えて立体感を演出できます。
ライティングレールを使えば、照明の位置を調節したり器具を追加したりできるため、アートがより際立つでしょう。
また、スポットライトはスタイリッシュなデザインが多いので、アートギャラリーのような雰囲気を家庭で手軽に再現できるのも魅力です。
黒の照明器具を使えばインダストリアルな雰囲気になり、白を選べば清潔感や洗練された雰囲気を楽しめます。
ダウンライト
ダウンライトは天井から直接下方向に光を照射する照明器具で、スポットライトのように絵画を直接照らして際立たせたい場合におすすめです。
ダウンライトの特徴は以下の通りです。
- 照射角度(挟角・広角)を調整できる
- 照射方向を調節できる(ユニバーサルタイプ)
- 壁面全体を照らせる(ウォールウォッシャータイプ)
- 天井埋め込み型で洗練されたデザインが多い
絵画を特に強調したい場合は、スポットライトとよく似た特徴を持つユニバーサルタイプが最適です。
大きな絵を照らしたい場合は、壁面全体を照らせるウォールウォッシャータイプを選びましょう。
ダウンライトは後付けできるため、新設や増設したい場合はリフォーム会社に問い合わせてみてください。
ウォールランプ
ウォールランプは壁に直付けする照明で、柔らかい光で絵画を照らしたい場合に向いています。
絵画の周りに穏やかな光の輪を作り出し、空間に優しいアクセントを加えられます。
クラシカルなデザインからホテルのようなモダンデザインまで、幅広いデザインがあることもウォールランプの特徴です。
工事不要のコンセント式も選べるため、賃貸にお住まいの方や照らしたい箇所に電源がない場合にもおすすめです。
ダウンライトやスポットライトの使用が難しい場合は、ピンポイントで絵画を照らせて設置箇所を選びやすいウォールランプをぜひ取り入れてみてください。
ナイトライトや間接照明
絵画をさりげなく引き立てたい場合は、柔らかく控えめな光を放つナイトライトや間接照明がおすすめです。
特にフロアライト(スタンドライト)はポールが長く、高さ・角度・向きを調節して絵画を美しく照らせます。
可動域が広く、優しい光を放つフロアライトは、間接照明とスポットライトの機能を併せ持つ便利な照明です。
また、間接照明にはリラックス効果があり、絵画と調和して空間全体が癒しに満ちた雰囲気になるのも魅力です。
寝室のようなプライベート空間に飾る絵を引き立たせたい場合は、ぜひ間接照明を取り入れてみてください。
どのような絵画用ライトを選べばよいのかお悩みの場合は、プロのインテリアコーディネーターに相談しましょう。
内部リンク:「アートを飾る」
絵画におすすめのライトの設置方法
絵画におすすめのライトの設置方法は、以下の3通りがあります。
- 壁掛けタイプ
- テーブルタイプ
- フロアスタンドタイプ
それぞれの演出効果と使い勝手に着目してご紹介します。
壁掛けタイプ
壁掛けタイプは絵画と一体化しやすく、洗練された見た目を演出できる絵画用ライトです。
壁掛けタイプには、電気工事士による取り付け工事が必要なタイプと、工事不要のコンセント式の2通りがあります。
コンセント式の壁掛けタイプを設置する手順は、以下の通りです。
- 取付金具を設置箇所にネジで取り付けする
- 本体(ベース)のネジ穴と取付金具のネジ穴が重なり合うようにかぶせる
- ネジを締めて固定する
壁掛けタイプは上から照らすことで絵画を効果的に演出し、絵の魅力を最大限に引き出します。
床のスペースに余裕がない場合は、ぜひ壁掛けタイプを取り入れてみてください。
テーブルタイプ
テーブルタイプの絵画ライトは設置の自由度が高く、気軽に取り入れられる照明です。
設置方法は簡単で、電源の届く範囲であればどこでも設置できます。
コード式と充電式があり、配線をすっきりさせることも可能です。
充電式であれば設置の自由度がより高くなり、テーブルや高い位置に置く場合でも洗練された雰囲気になります。
デザインもクラシカル、モダン、スタイリッシュなものまで幅広くあり、インテリアに合わせやすいのも魅力です。
照明自体のデザイン性が高く、小型でおしゃれなアイテムを選ぶと個性的なギャラリー感を演出できます。
フロアスタンドタイプ
フロアスタンドタイプの絵画ライトは背丈が高く、移動が簡単で、部屋のどこにでも設置できる照明です。
テーブルタイプと同様に設置方法は簡単で、コンセントに接続するだけで使用できます。
シェード部分の角度や向きを自在に調整できるタイプが多くあり、より好きな角度で絵画を照らせるのも魅力です。
光に関しても間接照明のような穏やかなタイプから、特定の箇所を強く照らせるスポットライトのようなタイプまであり、最適な光で絵画を美しく演出します。
蛍光灯や白熱電球など、使用する光源に応じて絵画の色合いや雰囲気を調整すると、さらに絵画の美しさが際立つでしょう。
絵画が映える!ライトのおすすめな選び方
絵画用ライトを選ぶ際のポイントは以下の3点です。
- 絵画のサイズに合わせる
- 色温度に注意する
- デザイン性を考慮する
アートを照らす絵画用ライトならではの照明の選び方を見ていきましょう。
絵画のサイズに合わせる
絵画用ライトを購入する際には、絵画に合ったサイズを選ぶことが大切です。
大きな絵画には広い範囲を照らせる大型のライトが必要ですが、小さな絵画には小型のライトで十分なケースが大半です。
例えば、1mを超える大型サイズの場合、絵画と同等の1mサイズのウォールランプが適しています。
幅広い層に好評の10号絵画(長辺が約50cm)は扱いやすく、スポットライトから間接照明までどのタイプの照明でも絵画の魅力を引き立てられるでしょう。
小さな絵画の場合は、スポットライトのような鋭い光で照射し、ギャラリー風に演出するのもおすすめです。
このように絵画のサイズに合わせて適量の光を当てると、絵画の魅力を最大限に引き出せます。
色温度に注意する
絵画用ライトを選ぶ際には、光の種類と特性を理解することが大切です。
両者を掛け合わせた最適な光を照らすことで、絵画の魅力がより引き立ちます。
絵画用ライトとして一般的に使用されるLED・ハロゲン・蛍光灯について、特徴をまとめました。
また、絵画の鑑賞に最適とされる色温度は太陽光に近い5,000Kといわれています。
特徴・メリット・デメリットを照らし合わせて、手持ちの絵画に最適な照明を選びましょう。
デザイン性を考慮する
絵画のライトを選ぶ際は、デザインとインテリアの調和を考慮することも重要です。
周囲のインテリアに溶け込むことで洗練された雰囲気となり、絵画の魅力がより引き立ちます。
コーディネートの一例として、モダンなインテリアにはシンプルでスタイリッシュなデザインのLED絵画用ライトが最適です。
クラシックなインテリアには、装飾性の高いハロゲンライトがよく合います。
絵画の雰囲気や色調に合わせたライトを選ぶと、絵画の魅力がより引き立つでしょう。
絵画を照らすライトのメンテナンス方法
絵画を美しく引き立てる絵画用ライトですが、本来の性能を十分に発揮するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
- 定期的に掃除をする
- 電球を交換する
絵画用ライトの性能を保つポイントとして、掃除方法と電球の交換についてご紹介します。
定期的に掃除をする
絵画用ライトは絵画の美しさを引き出すことを目的としたアイテムなので、定期的に掃除することが欠かせません。
埃や汚れが溜まると光の照射が均一でなくなり、絵画の美しさが損なわれてしまいます。
日常的な掃除として、乾いた柔らかい布を使用し、ライト本体やカバーを拭きましょう。
汚れがひどい場合は、軽く湿らせた布で拭き取った後に乾いた布で乾拭きします。
清掃を行う際は必ず電源を切り、安全に配慮して作業してください。
真鍮やステンレスなどの金属製であれば、見た目の美観を保つために、定期的に専用の洗剤でサビを落とすことも大切です。
電球を交換する
絵画のライトの寿命がきた際は、適切なタイミングでライトを交換することが必要です。
交換時には、元のライトと同じタイプのものを選びましょう。
LEDライトを使用している場合は、交換前と同様のワット数・照度のLEDライトを購入します。
ライトの交換が初めてであれば、商品詳細ページや説明書に目を通し、手順を確認してから作業しましょう。
絵画ライトの交換方法について詳細に知りたい際は、店員や専門家に相談するのもおすすめです。
文・ライチ1214(大手ハウスメーカー元社員)